就労において「信頼されている訓練生」が最も意識した事は?

不安定な天気だった8月が終わり、秋のシーズンが始まりました。
私事で恐縮ですが、8月末で2度目の『皆勤賞』を頂きました。
「無欠席」「無遅刻」「無早退」を3か月間続ける事が条件です。
贈呈される500円のQUOカードでサッカーの本を買おうかなと考えています。

サッカーなどの団体競技は選手個々の能力が相手より劣っても、
チームワークが発揮できれば格上の相手に勝つ事も可能なスポーツです。
自分の役割を深く認識し、目標に向かってチーム全体で共通認識を持ち、
準備から本番まで真摯に取り組んだチームには良い結果が生まれます。

さて、サッカーで例えると“目の前にいいボールが来た→簡単にゴールを決める”
感じのような状況が来た時、落ち着いて対処する事ができますか?
「急にボールが来たので(本人談)」ゴールにシュートできなかった選手のように、
簡単に思える場面でも慌ててしまって対処できなかった人もいると思います。

逆に“簡単にゴールを決めた”人はたまたま運が良かっただけでしょうか?
答えを言いますと、ほとんどの場合NOです。
その状況を作り出すには、自分の立ち位置を確認して良いポジションを探す、
周囲の状況を判断して適切に動き回る・・・など努力と工夫が必要だからです。

個人の努力や工夫も必要ですが、周りの動きもポイントになります。
サッカーで例えると、ゴール近くにいる味方の動きを判断して良いパスを出す選手、
味方が動きやすいように相手の動きを抑える選手の存在が必要になります。
個人の能力だけで“簡単にゴールを決める”事はほぼ不可能と言えます。

“目の前にいいボールが来る”選手は周りから信頼されています。
信頼される選手とはチームのために動いた結果として常にゴールを決める人です。
いくら能力が高くても信頼されなければゴールにつながるパスは回ってきません。

実社会でも信頼される人には仕事が次々と来たり、就職などで良い成果がやって来ます。
信頼されない人はチャンスが回ってこなかったり、簡単な場面でミスしたりします。

『周りから信頼を得るにはどうしたらいいのか?』
場面によって答えは異なりますが、常に意識している人はすぐに成果が出なくても
信頼を得るために必要なモノを積み上げているので、いつか成果を出す時が来ます。

さらぽれに通所を開始した時、担当職員のYさんから仕事の基礎力を高める期間として
基礎コースの基本コンセプト】をピラミッド階層で4つ教わりました。
『最上層にある事』を常に意識して、目に見える小さな成果を出し続けた人は
ほぼ“就労”というさらぽれにおける最も大きな成果を出しています。

『最上層にある事』が継続できれば、以下の層の事は範囲や時間の差はあれど、
職員の方々からサポートを受けたり、必要な物事を考えられるようになるなど、
通所開始時より格段に向上して就労に結びついています。
逆に『最上層にある事』が難しいとなると、職員の方々も困ってしまいます。

通所開始から1年が経ちますが、基礎コースで学んだ事はとても役に立ちました。
特にビジネス基礎研修では、スポーツにおけるチームワークで必要な物事が
企業で働くために必要な物事と似ていることを実感しました。
集団で成果を出すのは両方とも共通している点を知り、興味深く学べる事ができました。 

在籍中の就職準備コースでも『最上層にある事』を意識して小さな成果を出し続け、
以下の層の事も訓練開始時に比べ大きく向上したとの評価を職員の方々から頂きました。
さらぽれ内で“信頼される人”になれた事は色々な面で大きな自信につながりました。

また面接で必要な職務経歴書に『最上層にある事』ができるという長所が加わり、
面接官の方も採用にあたって一番重視する項目だとおっしゃっていました。

就労した後もさらぽれで学んだ事を発展させる事が求められます。
でも『最上層にある事』がまずはできないと、社員の方の信頼は得られません。
就労してもその事を意識して、職場でも“信頼される人”になりたいと思います!

(秋葉原事業所訓練生:背番号35)

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